スマートファームプロジェクト

岩手県八幡平市では、30年以上も前から松川地熱発電所(日本で初めて商業運転を開始)から供給される熱水を冬場の暖房に活用する熱水ハウス(ビニールハウス)での農業に取り組んできました。しかし、昨今では高齢化の影響で離農者が増え、施設の老朽化の問題もあり、耕作放棄された熱水ハウスが課題となっていました。

地域の宝である「自然エネルギー」と「最新の栽培技術やIoT制御システム」を融合させることで、それら未活用の熱水ハウスを再生し、そこで“新しい農業のカタチ”を確立して地域振興に生かそうという取り組みが、2017年9月にスタートした『スマートファームプロジェクト』です。

プロジェクトでは、グリーンリバーホールディングス株式会社(本社:福岡県福岡市 代表取締役:長瀬 勝義)がハウス内の設備構築をはじめ、バジルの栽培、販路開拓、出荷までを担い、株式会社MOVIMAS(本社:東京都新宿区 代表取締役:兒玉 則浩)が厳冬期でも生育に適した環境を保ち、安定した周年栽培ができるように熱水ハウスの温度・湿度・養液供給・換気などをクラウドで制御・管理するIoTシステムを開発しました。

目標のひとつである「高収益化」を図るため、両面で生育できる縦型水耕栽培装置を独自に開発することで、210㎡のハウス1棟あたり2.5~3t(通常の露地栽培の約108倍/㎡)という「圧倒的な収量」を実現しています。このプロジェクトで栽培されたバジルは、雪深い大地で作っていることから『八幡平スノースウィートバジル』と名付けられ、2017年10月から順調に出荷を続けています。

2019年2月、『スマートファームプロジェクト』は実証試験の段階を終え、事業をさらに加速させるため、株式会社八幡平スマートファーム(農地法に定める農地適格所有法人 代表取締役社長 兒玉則浩)を立ち上げます。

これまでのノウハウをベースに、高石野地区(50棟)のハウス再生し、バジルのほか、ブルーベリーなど、高単価作物の栽培を目指します。また、栽培だけでなく、観光体験農園や、新規就農希望者へのトレーニング施設としての活用なども予定しており、八幡平市とともにIoT農業の振興を推進していきます。

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